天保山渡船(大阪港〜桜島) 情報更新日…2025年8月13日 ※記載の内容は基本的に筆者の乗車時点のものです。最新の運行状況等をお確かめください。 |
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●基本情報
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●5段階評価
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●運行ルート(概略) |
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●鉄道駅と接続する主な発着場所とアクセス
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●乗車船の記録 ○2025年8月6日(水) 築港行き(桜島16:45頃→築港16:48頃) 降り立ったのは大阪市のJRゆめ咲線の終点、桜島駅。周辺はユニバーサル・スタジオ・ジャパンをはじめとする観光スポットや工場・倉庫が並ぶ港湾地域だが、ここに「渡し船」があることをたまたま知り、乗船してみることにした。「水の都」と称される大阪は市街地に多くの川が流れているため水運が発達した。交通機関の整備や橋の設置が進んだ現代でも、さまざま事情から市内には渡し船が残っており、市民生活に根付いているらしい。市営のため運賃無料というのも良心的。 駅から乗り場までは、一度運河を回り込むため徒歩10分程。倉庫街を歩いた先の防波堤に「天保山渡船場」の看板をみつけた。防波堤を越えた先は安治川。阪神高速の天保山大橋や対岸の海遊館、天保山大観覧車が一望できる。その岸壁に渡船場があった。すでに乗船を待つ客が5名ほどおり、自転車もいる。この時間帯は20分おきの運航。出航時刻は事務所がある対岸の築港側渡船場を基準にしており、桜島側渡船場では乗り降りが済み次第折返す。 16時40分、対岸の築港側渡船場から船がでてくるのが見えた。屋形船程度の小型船だ。一直線で向かってくるのではなく、広い川の中をS字を描くようにしてこちら側に向かってきた。対岸からは自転車含め15名程度で、下船が済むとすぐに乗船。こちら側からは10人程度が乗り込む。安治川を渡る一般道は3km上流までなく、対岸の築港が商業地として栄えているため、港湾部でありながら地元住民の往来が盛んなのだろう。 乗船が済むとすぐに出航。船内は椅子もなく立ち乗りで、上部に手すりが付いている。乗船時間はわずか3分で、日常利用が多いため合理的な造り。出航してまもなく、下流から貨物船が近づいてきたためやり過ごす。これが大型船だったらなかなかの迫力だろう。上流には大阪都心部のビル群も見え、さながら大阪湾クルージングだ。 あっという間に築港側渡船場に到着。乗船時とは反対側から降りる。目の前は「日本一低い山」天保山、少し歩けば大観覧車のある天保山ハーバービレッジがあり賑やかだが、渡船場周辺は人気はなく、喧騒から切り離された感がある。10分程度歩くと地下鉄大阪港駅に着く。桜島からだと電車を乗り継いでも30分程度で時間は互角だが、移動距離はわずか1kmとかなり近道をした。 市民利用を想定した航路だが、両岸には観光スポットもあり市内めぐりにも活用できそう。にぎやかなイメージとは違った大阪の姿を垣間見ることができた。 |
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●補足 近接する区間に観光客向け航路「キャプテンライン」がある。ユニバーサルシティポート〜海遊館西はとばを結び、所要時間10分、運賃900円。 |
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●参考写真 |