豊鉄バス・伊勢湾フェリー(三河田原〜鳥羽) 情報更新日…2025年8月13日 ※記載の内容は基本的に筆者の乗車時点のものです。最新の運行状況等をお確かめください。 |
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●基本情報
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●5段階評価
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●運行ルート(概略) |
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●鉄道駅と接続する主な発着場所とアクセス
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●乗車船の記録 ○2025年8月5日(火) 伊良湖岬行き(田原駅前11:00→伊良湖岬11:57)、鳥羽行き5便(伊良湖13:00→鳥羽14:00) 今回は伊勢志摩を訪れるのに際し、伊勢湾を横断する「伊勢湾フェリー」への乗船を目的のひとつとして旅行を計画した。元は近鉄と名鉄の共同出資で発足した私鉄由来の航路。高速割引の影響で経営難に陥り一度は撤退を表明したが、地元自治体が支援に乗り出したことで廃止を免れ運航が続いている。 愛知県側の港は渥美半島の最西端・伊良湖岬。電車が通っていないため、途中にバスを挟んで乗り継いでいくこととなる。豊橋駅で新幹線から豊橋鉄道渥美線に乗り換える際に「豊橋・鳥羽割引きっぷ」(2,900円)を購入。鳥羽までの電車、バス、フェリーの片道がセットになった割引きっぷで、豊橋〜鳥羽間で名古屋経由のJRや名鉄、近鉄を使うよりも格安。田原や伊良湖で乗換の名目で途中下車できるのもよい。終点の三河田原駅からは11時発の伊良湖岬行きバスに乗り換え。平日とあって乗車は4名だったが、田原の市街地を抜け「北山クリニック」「農高前」で相次ぎ学生が計15名ほど乗車。車内もにぎやかになった。11時46分、「馬草口」を過ぎると進行右側が開け海が見えてきた。渥美半島とはいえここまで内陸ばかりだったので、ようやく岬へ向かう感じが出てきた。 旧渥美町の市街に入ると、農高前から乗っていた学生は次々と下車していく。11時38分、中心部の「保美」に到着。バスの営業所もある運行上の拠点で、日中は一部がここで乗り換えになる一方、豊橋駅発着のバスもここまで乗り入れており、割引きっぷの経路も電車・バスから選択できる。市街を過ぎ、「亀山西」を過ぎると学生もいなくなり、この時点で乗車は私を含め3名となった。 その後、休暇村伊良湖や伊良湖岬の旅館街、恋路ヶ浜を巡り、12時00分に終点「伊良湖岬」に到着した。伊良湖岬のフェリーターミナルは道の駅と一体となっているが、思いのほか人は少ない。お昼時であったが、あいにく館内の食堂は定休日。13時の出港までの間、伊良湖岬まで歩いて周辺を散策した。 港に戻ったところで折返しの船が到着。徒歩客は船首から乗り込む。船内は座席、カーペット、テーブル付きボックス席とあり、400円を別途支払えば特別室も利用できる。出港前から売店が営業を始めていたので、早速昼食とした。 13時に定刻で出港。名古屋や中京工業地帯に出入りする船が多いのか、初めはほかの船をかわすように右へ左へ舵を切っていたが次第に安定。出港数十分で左側に見えてきた小さな島は「神島」。案内放送によると伊良湖側に近いが三重県だという。昼飯を済ませ外に出ると青い空と海が美しい。この日は各地35℃超の猛暑日だったが、海風も相まって涼しく過ごせた。 答志島と菅島に挟まれたところまでくるとここはもう伊勢志摩。この辺りの特徴的な入り組んだ海岸線の中を進んでいくと、リゾートホテル群や名産の真珠養殖用であろういかだも見えてきた。出港から1時間、鳥羽港に到着。ここでは2階部分から橋を通って下船する。こちらではフェリー会社が自前でターミナルを持っているため、レストランや土産物屋などの設備が充実している。港は鳥羽水族館やミキモト真珠島など観光スポットに隣接しており、伊良湖とはうって変わって周辺はにぎやかだ。 ここから最寄りの近鉄中之郷駅までは徒歩3分ほどと好立地。しかし無人駅でホーム脇の「スロープから直接入場できます」という優しい看板のおかげで立派な駅舎は全く機能していない。日中は賢島へ向かう特急列車が1時間2〜3本と高頻度に通過していく一方、停車する普通列車は1時間に1本のみでこの時間帯の乗継には少々難がある。ここは初めて降り立ったので観光時間とする。列車の時間を確かめてからミキモト真珠島に立ち寄り、16時00分発の賢島行きを待った。 |
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●補足 ・鳥羽フェリーターミナルにはレストラン、土産店などあり。伊良湖フェリーターミナルでは道の駅の食堂・売店が利用可 ・400円で3階の特別室が利用可。入室券は船内券売機で発売 |
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●参考写真 |